京都でお仏壇の設置を考えている人へ

お仏壇の購入を考えているものの、詳しい知識がない、という人は少なくないです。ここではお仏壇に置ける基礎知識について紹介いたします。

お仏壇とは?

お仏壇は家庭におく小さな寺院です。観音開きの扉を開くとご位牌や仏具などが並んでいるもので、もともとは神様への祈りを捧げるためのものとされています。伝来した飛鳥時代ではそういうものとされており、また上流階級の人々のものとされています。しかしそのうち一般階級の人たちもお仏壇を設置し、そしてご先祖様にお祈りをする場所という印象がついたのは江戸幕府以降とされています。現在では宗教的な要因、そしてなによりも精神的な意味でお仏壇は各家庭に設置されています。ご先祖様は勿論のこと、故人様をより身近に感じていたい、という理由でお仏壇を設置するケースも少なくないです。

自宅供養を希望する人にとって、お墓と同様の意味合いがあります。自宅供養をしていない場合であっても、地元から離れて住んでいる、という理由でお墓になかなか足を運べない方もお仏壇の購入を検討しています。お墓や納骨堂などには簡単に行けないけれど、それでもお祈りがしたい、そんな時は家庭にその窓口としてお仏壇を設置するのです。

お仏壇の種類

お仏壇は伝統型と家具調があります。まずは伝統型、これは従来のものでもっともお仏壇としてのイメージができるデザインのものです。荘厳で極楽浄土がイメージできる細工や彫刻、材質には紫檀、黒檀を使われていることが多いです。サイズは、以前は大型のものがメインでしたが、いまはよりコンパクトで価格が安いものもあります。伝統型のほうが価格は高いケースが見受けられますが、その理由は材質や職人による工法の違いです。本○○といった表記のものは希少な木材を使用しているので、やはり高額になりがちです。しかしその分高級感のある、立派なお仏壇です。次に家具調、これは和室にしかなかなかマッチしない、というお仏壇特有のお悩みを解決してくれるもので、モダン型仏壇、都市型仏壇という名称でも呼ばれています。

これは洋間にマッチするデザインで、色合いも明るい色合いが多く、設置場所を選ばないタイプです。また宗教の雰囲気をあまり感じさせないということで、人気が高いです。サイズ展開が多彩なのでスペースがとれない場合でも安心です。中にはテレビボードの上などに設置できるような、そんなサイズ感のものもあります。この二つが主ですが、いまお仏壇は色々な種類があります。この様式や宗派に捉われない、新しいお祈りの形をとれる、そんなお仏壇もあります。お祀りする心が最も大事なお仏壇、従来の形では少々難しいという場合でも適した種類を探してぜひ自宅への設置の検討をおすすめいたします。

お仏壇のメンテナンス方法

お仏壇は普段からの軽いお掃除で綺麗に保つことが可能です。但し非常にデリケートなので、ソフトタッチでの掃除をおすすめいたします。用意するものは羽バタキ、筆や刷毛、そして柔らかい布です。これらで軽くホコリをはらっていき、そして汚れがある部分は柔らかい布でふき取ります。けして強く擦らずに、優しくお手入れがコツです。普段からのお手入れはこんな感じで問題ないですが、大掃除や汚れがついてしまった場合は水で薄めた中性洗剤でふきとり、研磨剤を使用します。ですが手をかけるのが不安な場合は、ぜひ一度購入した仏壇販売店に相談がおすすめです。お仏壇のお手入れは毎日少しずつ、で問題ないです。また設置する環境は風通しがよく、湿気がこもらないところが推奨されています。そこに配慮すると劣化を遅らせて、長く綺麗なお仏壇を維持できます。

作法について知っておく

自宅でのことなので、自己流で問題ない、と考えるかもしれませんが、お仏壇の作法について知っておくのは大事です。もし知っていれば、よそのお宅のお仏壇にお線香をあげるとき、気持ちよくお線香をあげられます。ここではお仏壇における作法について紹介いたします。まずお仏壇にお線香をあげるタイミングですが、自分たちが食卓を囲むタイミングです。もし昼は誰もいない、という場合は朝夜だけでも問題ないです。そのタイミングでなくても、もしお祈りができる時間がとれればそのタイミングでも問題ないです。手を合わせて気持ちを安定させたい、というときにもおすすめとなっています。そしてお線香は宗派によってあげかたがかわります。真言宗は三本、曹洞宗は一本、浄土真宗は寝かせます。

自宅の場合はわかりますし、お仏壇に詳しい場合は種類で見分けてどの宗派か見極められます。わからない場合は聞いてお供えするといいかもしれないです。そしてお線香の火を消すときは手で煽るのが作法です。口で拭き消したり振ったりは避けるのが懸命です。お仏壇がある家に行ったときは、まず訪問して直ぐにお仏壇の前に行かせてもらうのが大事です。それが身についていると、やはり気持ちのいい人物だというのが周囲からみてもわかります。

困ったことを相談する先は?

お仏壇に関してわからないことがある、困ったことがある場合に相談する先は販売店かお世話になっている寺院です。様式や作法などで細かい取り決めがありますが、それらを全て把握するのは難しいこと、しかし専門家というのがピンとこないのがお仏壇などです。専門知識を持っているのは僧侶や仏壇販売店の方、設置する住宅上できないことが多い、という場合はぜひ相談して、最良な方法での設置をおすすめいたします。

購入するタイミングは?

お仏壇の購入タイミングは定められていませんが、多いタイミングというものはあります。いまお仏壇購入を考えている人にむけて、ここでは多い購入のタイミングについて紹介いたします。もしご不幸があったため購入する、という場合は四十九日にあわせて購入するケースが多いです。本位牌を作り、出来上がるタイミングにあわせて購入されるケースが多いです。もしその時に購入していなくても、一周忌などの節目に購入されるケースも見られます。そして次に、新居を購入するタイミングや、引っ越しするときが多いです。この時もともとあったお仏壇を処分し、新しいお仏壇を購入する場合もあります。新しい家にあわせてお仏壇も買いなおすケースです。販売店ではもともとあったお仏壇の処分を手伝ってくれますので、不要なお仏壇があるならばぜひ相談をおすすめいたします。

京都でお仏壇の購入をするなら

ご不幸があった、引っ越しをする、新居を建てる、さまざまなタイミングでお仏壇を必要とする場合はぜひお仏壇に詳しい販売員が在籍している、そんな販売店の利用をおすすめいたします。京都にはたくさんの種類のお仏壇を展示販売している販売店がありますので、実物を見ながら選んでいただけます。勿論、詳しい説明を受けながらなので納得の上疑問なく購入が可能です。お仏壇を置くことで精神的な安定が得られ、そしてその空間は聖域となります。
ご先祖様、故人様と繋がる場所として、今も昔もお仏壇は非常に重要な役割を持っているのです。ご供養の形が変化している現代ですが、その中でもやはりご先祖様を敬う気持ちは変わらないものです。スペースや環境の都合で従来のような立派なお仏壇を置けそうにない場合であっても、ニーズにあわせたさまざまな種類のお仏壇から選んでいただけます。